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Resonance -共鳴-は第二次世界大戦中、及び戦後間もなく戦利品として日本国外に持ち去られた古い梵鐘、鐘にまつわるいくつかの話を題材としたドキュメンタリー映画です。これらの梵鐘は世界各地を旅し、それぞれ違った経路で戦後何十年かを経て日本に戻ってきました。

Resonance -共鳴-はそれら幾つかの鐘のお話です。

日本の軍事工場は国内は勿論のこと、太平洋の多くの戦線で使用する兵器生産に躍起になっていました。1941年からは、家庭にあるありとあらゆる鉄製品、くず鉄などが日本中から集められました。第二次世界大戦の最中には、何世紀にも亘って時を告げ、火事を知らせ、人々の敬愛の対象であった寺院の大きな鐘までもが供出され、溶かされ、軍需品として姿を変えました。この窮策は、絶望的なこの時期に避けられなかったのです。戦後、残った鐘はほんのわずかでした。